なぜ風邪をひくと鼻水が出るの？理由と対策を徹底解説


「また風邪をひいて鼻水が止まらない…」「なぜ風邪のたびにこんなに鼻水が出るんだろう？」

そう思ったことはありませんか？風邪の症状の中でも、特に厄介な鼻水。実はこの鼻水、体を守るための大切なサインであり、れっきとした免疫反応なのです。

この記事では、風邪と鼻水の切っても切れない関係と、そのメカニズム、そしてつらい鼻水を和らげるための具体的な風邪対策を解説します。

1. 鼻水が出る理由とは？

風邪の正体は、ウイルスや細菌が引き起こす上気道感染です。ウイルスが喉や鼻の粘膜に付着すると、体はこれを異物とみなして排除しようとします。その防衛システムが「鼻水」です。

  • 風邪の初期：ウイルスが鼻の粘膜に侵入すると、体は大量の透明でサラサラした鼻水を分泌し、ウイルスを洗い流そうとします。これは、花粉症の時と同じく、異物を外に出そうとする体の自然な反応です。

  • 風邪の中期～後期：ウイルスと戦う白血球が増え、その死骸や炎症によって、鼻水は黄色や緑色に変化し、粘り気が出てきます。これは体が懸命にウイルスと戦っている証拠です。

つまり、鼻水は「体がウイルスと戦っている」サインであり、単なる不快な風邪の症状ではないのです。

2. つらい鼻水を和らげるための風邪対策

鼻水は体の防御反応ですが、あまりにつらいときは、適切な対処法で症状を和らげることができます。

（1）加湿と水分補給

  • 加湿：空気が乾燥すると鼻の粘膜も乾き、炎症が悪化しやすくなります。加湿器を使ったり、濡らしたタオルを室内に干したりして、湿度を50〜60％に保ちましょう。

  • 水分補給：こまめに水分を摂ることで、喉や鼻の粘膜が潤い、粘り気の強い鼻水をサラサラにし、排出しやすくなります。

（2）鼻の温めとマッサージ

  • 蒸しタオル：温かい蒸しタオルを鼻や眉間に当てることで、鼻の通りがよくなり、副鼻腔に溜まった鼻水を排出しやすくなります。

  • マッサージ：小鼻の横や、目頭のくぼみを優しくマッサージすることで、血行が促進され、鼻の詰まりを和らげる効果が期待できます。

（3）鼻をかむときの注意点

鼻をかむときは、片方ずつゆっくりとかむようにしましょう。両方の鼻を一度にかむと、鼻水が耳の方に逆流し、中耳炎を引き起こすリスクがあります。

3. 鼻水以外の症状がある場合は…

鼻水は風邪の治し方として自然な反応ですが、発熱や咳、喉の痛みなど、他の風邪の症状がひどい場合は、無理をせず医療機関を受診しましょう。

また、数日経っても鼻水の色が黄色や緑色で粘り気が強いままだったり、頭痛や顔の痛みがある場合は、副鼻腔炎の可能性も考えられます。

これらの対策を参考に、つらい鼻水と上手に付き合いながら、ゆっくりと体を休めてください。

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