🧐「え、なんで!?」いつもと同じなのにブレーカーが落ちる原因と対処法
「あれ?いつもと同じように電気を使っているだけなのに…またブレーカーが落ちた!」
こんな経験、ありませんか?
特に、冬に暖房を使っている時や、夏にエアコンをつけている時など、特定の季節に頻繁にブレーカーが落ちるようになったと感じる方もいるかもしれません。
「もしかして、どこか故障したのかな?」と不安になりますよね。
大丈夫です!この記事では、いつもと同じなのにブレーカーが落ちる主な原因と、いますぐできる簡単な対処法、そして知っておきたい再発防止策を、わかりやすく解説します。
ブレーカーが落ちる3つの主な原因
ブレーカーが落ちる原因は、大きく分けて3つあります。ご自宅のブレーカーを確認して、どれが当てはまるかチェックしてみましょう。
① 使いすぎが原因の「アンペアブレーカー」
ご自宅の分電盤(ブレーカーの箱)の一番左側にある、電力会社との契約容量を示すブレーカーです。
いつもと同じなのにブレーカーが落ちる最も一般的な原因がこれです。
「いつもと同じ」と思っていても、実はたくさんの家電を同時に使っている可能性があります。
例えば…
冬:電気ヒーター、こたつ、電子レンジ、ドライヤーを同時に使う
夏:エアコン、食洗機、電子レンジを同時に使う
このように、一箇所に電力が集中し、契約しているアンペア(A)数を超えると、このブレーカーが「パン!」と落ちてしまうのです。
② ショートや漏電が原因の「漏電ブレーカー」
真ん中にある大きなブレーカーで、漏電(電気が漏れること)を感知すると作動します。
家電のコードが傷ついていたり、水濡れした家電を使ったりした際に、この漏電ブレーカーが落ちます。これは感電や火事を防ぐための、非常に重要な安全装置です。
もしこれが落ちた場合は、すぐに全ての家電のコンセントを抜いて、一つずつ差しながらどの家電が原因かを特定しましょう。
③ 特定の部屋での使いすぎが原因の「安全ブレーカー」
右側にずらっと並んでいる小さなブレーカーです。これは、リビング、寝室、キッチンなど、部屋や回路ごとに分かれています。
例えば、キッチンのコンセントで電気ケトルと電子レンジを同時に使って、キッチンの回路で許容されている電流(通常は20A)を超えると、その回路の安全ブレーカーだけが落ちます。
「一部だけブレーカーが落ちる」という場合は、この安全ブレーカーが原因の可能性が高いです。
ブレーカーが落ちた時の正しい対処法
ブレーカーが落ちてしまったら、まずは落ち着いて次のステップで対応しましょう。
全ての家電のコンセントを抜く:使っていた家電、特に電力消費が大きいもの(ドライヤー、電子レンジ、エアコンなど)のコンセントを抜きます。
ブレーカーを上げる:一番左のアンペアブレーカー、または真ん中の漏電ブレーカーから順番に上げます。一部だけ落ちた場合は、その安全ブレーカーだけを上げましょう。
少しずつ家電を使う:ブレーカーを上げた後、抜いたコンセントを一つずつ挿して使ってみます。どの家電が原因だったか特定できます。
もし、ブレーカーを上げてもすぐに落ちてしまう場合は、漏電の可能性があります。その場合は、無理に上げようとせず、電力会社や専門の業者に連絡しましょう。
ブレーカーが頻繁に落ちる場合の再発防止策
「何度もブレーカーが落ちて困る…」という方は、次の対策を検討してみましょう。
家電の使い方の工夫:複数の家電を同時に使わないようにする。特に消費電力の大きい家電は、時間をずらして使うように心がけましょう。
契約アンペアの見直し:電力会社に連絡して、契約しているアンペア数を増やすことを検討しましょう。家族の人数や家電の数に合わせて、適切なアンペア数に契約し直すことで、ブレーカーが落ちる回数を減らせます。
電気配線の見直し:特定の部屋でばかりブレーカーが落ちる場合は、その回路に負担がかかっている可能性があります。電気工事の専門業者に相談してみるのも一つの方法です。
まとめ
いつもと同じなのにブレーカーが落ちるのは、電力の使いすぎや漏電、ショートなど、いくつかの原因が考えられます。
一番左のブレーカーが落ちた場合は、電力の使いすぎです。
真ん中のブレーカーが落ちた場合は、漏電の可能性があります。
右側の小さなブレーカーが落ちた場合は、特定の部屋での使いすぎです。
まずは落ち着いて、一つずつ原因を探り、安全にブレーカーを戻しましょう。
もし、何度やってもブレーカーが落ちてしまう場合は、感電や火災の危険もゼロではありません。無理はせず、必ず専門業者に相談するようにしてくださいね。