もう泣かない！玉ねぎを切ると涙が出る「本当の理由」と撃退方法
料理をしようと玉ねぎを手に取った瞬間、目にしみるようなツンとした匂いと、止められない涙…。
「なんで玉ねぎってこんなに辛いんだろう？」
「玉ねぎを切ると涙が出るのはなぜ？」
実はこの現象、玉ねぎが持っているある不思議な仕組みのせいなんです。今回は、涙が出る玉ねぎの原因と、もう涙を流さないためのとっておきの方法を大公開します！
玉ねぎが涙の犯人！その正体は「催涙性物質」
玉ねぎを切ったときに涙が出るのは、玉ねぎの中に含まれる「硫化プロペニル」という物質が原因です。この物質は、別名「催涙性物質」とも呼ばれ、文字通り私たちを泣かせる働きをします。
玉ねぎを包丁で切ると、細胞が壊れ、中にあった硫化アリルという辛み成分が「アリイナーゼ」という酵素と混ざり合います。この酵素が硫化アリルを分解することで、気体となって目に刺激を与える硫化プロペニルが生成されるのです。
この催涙性物質が目に触れると、神経が刺激されて涙が分泌されます。これは、目が異物を洗い流そうとする、体にとって正常な防御反応なのです。
涙を止める！玉ねぎを切るときに使える裏ワザ3選
玉ねぎの涙の成分がわかったところで、次は泣かずに玉ねぎを切るための実践的な裏ワザをご紹介します。
裏ワザ1：よく冷やす
玉ねぎを丸ごと冷蔵庫で30分ほど冷やしてから切ってみましょう。冷やすことで、酵素の働きが鈍くなり、催涙性物質の発生が抑えられます。
これは最も簡単で効果的な方法なので、ぜひ試してみてください。
裏ワザ2：換気を徹底する
キッチンで玉ねぎを切る際は、換気扇を必ず回しましょう。扇風機を回して、涙の原因となる催涙性物質を遠ざけるのも効果的です。気体を吸い込まないように、顔をなるべく玉ねぎから離して切るのもポイントです。
裏ワザ3：水につけながら切る
玉ねぎを水に浸しながら切ると、涙の成分が水に溶け出し、空気中に飛び散るのを防いでくれます。ただし、長時間水につけすぎると風味が落ちてしまうことがあるので、手早く作業を済ませましょう。
玉ねぎの涙は植物の防御反応だった！？
実は、玉ねぎが涙の成分を生成する仕組みは、玉ねぎ自身が身を守るための「防御反応」だと言われています。
害虫や動物から食べられないように、自ら辛み成分を作り出し、刺激を与えることで身を守っているのです。
涙を流しながら玉ねぎを切るのは少し大変ですが、こうして玉ねぎが必死に生き抜いてきた姿を想像すると、なんだか愛おしくなってきますよね。
これであなたも、泣かずに玉ねぎを料理できるはずです！