「孫だから香典はいらない」って言われたけど、どうすればいい?
「祖父(祖母)が亡くなったんだけど、両親から『孫だから香典はいらない』と言われた。本当に香典を渡さなくてもいいのかな…?」
大切なご家族を亡くされたばかりで、こうしたお金のやりとりで悩んでしまうのは辛いですよね。
「孫の香典はいらない」と言われた場合、多くの方はそのまま従うのが一般的です。ですが、故人への感謝の気持ちを表したい、何もせずにいるのは気が引ける、という方もいるのではないでしょうか。
ここでは、そんな時にどうすれば良いのか、具体的な方法をいくつかご紹介します。
【パターン別】「孫の香典はいらない」と言われた時の対応方法
孫の香典については、ご家庭や地域の慣習によって考え方が大きく異なります。
1. 基本は「いらない」という言葉に素直に従う
両親や喪主が「孫の香典はいらない」と言う場合、それは「身内でのお金のやりとりは不要」という配慮からです。
香典には、いただいたお香典の額に応じてお返しをする「香典返し」という習慣があります。
孫から香典を受け取ると、両親は香典返しをしなければならず、手間や金銭的な負担をかけてしまうこともあります。
そうした負担をかけたくない、という気持ちから「いらない」と言っている場合がほとんどです。
その言葉に素直に従い、無理に渡そうとしないことが、両親への配慮となります。
2. 香典以外で気持ちを伝える
どうしても故人への気持ちを形として表したい場合は、香典という形にこだわらない方法もあります。
供物(くもつ)を贈る:故人が好きだったお菓子や果物、飲み物などを供物として贈るのはいかがでしょうか。
お花を贈る:祭壇に飾るお花(供花)や、後飾り祭壇に供えるお花を贈るのも良い方法です。
お手伝いを買って出る:通夜や告別式の準備、弔問客への対応など、率先してお手伝いを買って出ることも、故人やご遺族への立派な心遣いになります。
これらの方法なら、両親も気持ちをありがたく受け取ってくれるはずです。
3. どうしても香典を渡したい場合
「それでも、やはり香典を渡したい」という方もいるでしょう。
その場合は、両親に再度「香典を渡したいのですが、どうでしょうか」と相談してみましょう。
それでも「いらない」と言われたら、少額の香典(5,000円〜1万円程度)を渡して「お線香代にしてください」と伝える方法もあります。
この場合、香典返しは不要です、と一言添えるのがマナーです。
まとめ:大切なのは、故人を想う気持ち
「孫だから香典はいらない」と言われた場合、まずはその言葉に甘えるのが一番の親孝行です。
もし故人への感謝の気持ちを形にしたいのであれば、香典という形式にこだわらず、お供え物やお手伝いなど、両親に負担をかけない方法で心遣いを示すのがおすすめです。
故人を想う気持ちは、金額ではありません。一番大切なのは、故人への感謝の気持ちを大切にすることです。
少しでもあなたの不安が和らぎ、故人との最後のお別れを心穏やかに迎えられることを願っています。