「的を得る」は間違い?正しい表現は?
「その意見は的を得ていますね」
普段、何気なく使っているこの表現、実は**「間違い」**なんです。
正しい日本語は、**「的を射る」**です。
1. なぜ「的を得る」は間違いなのか?
「的を得る」という表現が使われるようになったのは、「的を射る」と「要領を得る」という二つの言葉が混ざってしまったためだと考えられています。
的を射る(まとをいる): 弓矢で的の中心を射抜くことから、物事の要点を正確にとらえるという意味になります。
要領を得る(ようりょうをえる): 物事の要点や事情をよく理解して把握するという意味です。
このように、意味は似ていますが、それぞれ異なる言葉です。
**「的」**という言葉は、本来「射る」という動詞とセットで使われることで、「物事の本質を突く」という比喩的な意味を形成します。
2. 「的を射る」の正しい使い方
「的を射る」は、相手の意見や発言が、まさに核心をついているときに使います。
例文1: 「彼のプレゼンテーションは、まさに的を射た内容だった。」
例文2: 「その質問は的を射ているね。ぜひ詳しく話してほしい。」
このように、**「核心をついている」「本質をとらえている」**というニュアンスを伝えたいときに使うと効果的です。
3. 「的を得る」を使いがちな場面
「的を得る」は、特にビジネスシーンや日常会話で無意識に使ってしまいやすい表現です。
会議での発言: 「Aさんの意見は的を得ていた」
ニュース記事: 「今回の分析は的を得たものだ」
もし、このような場面で「的を得る」を使ってしまったら、「的を射る」に訂正してみましょう。正しい表現を使うことで、相手に知的な印象を与えることができます。
まとめ
「的を得る」は、意味は通じるものの、日本語としては誤りです。
「要点をとらえる」「核心をつく」という正しい意味を理解し、**「的を射る」**を使いこなして、より洗練された日本語を目指しましょう。