「敷居が高い」は間違い?知ってるようで知らない言葉の正しい使い方
「あのレストランは敷居が高いから、ちょっと入りにくいな…」
私たちは普段、このように「高級すぎる」「格が高すぎる」といった意味で「敷居が高い」という言葉を使っていませんか?しかし、実はこの使い方は本来の意味とは少し違うのです。
この記事では、「敷居が高い」の正しい意味と、間違って使われがちな理由、そして類義語や言い換え表現について、わかりやすく解説します。この機会に、言葉のプロフェッショナルとして、ワンランク上の日本語を身につけましょう!
1. 「敷居が高い」の本当の意味とは?
「敷居が高い」の本来の意味は、「不義理や迷惑をかけたために、相手の家に行きにくく、気まずい」という状況を指します。
つまり、「お金がないから行けない」や「自分には釣り合わない」といった、単なる格式の高さや金銭的な理由でためらうことではないのです。相手に対して後ろめたい気持ちがあるからこそ、その家の敷居をまたぐことに抵抗を感じる、という心理状態を表す言葉なのです。
【正しい使い方の例】
「以前、彼に借りたお金を返せていないので、彼の家に遊びに行くのは敷居が高い」
「迷惑をかけてしまった手前、謝りに行くのが敷居が高い」
2. なぜ「敷居が高い」は間違って使われるようになったのか?
本来の意味からかけ離れて、**「高級」「格式が高い」**という意味で使われるようになったのには、いくつかの理由が考えられます。
言葉の響きからの連想: 「高い」という言葉が、建物の高さや地位の高さ、値段の高さなどを連想させるため、「高級」なイメージに結びつきやすい。
物理的な「敷居」のイメージ: 日本家屋の段差のある「敷居」が、「容易に越えられないもの」というイメージを生み出し、転じて「気軽に入れない場所」という意味で使われるようになった、という説もあります。
新しい意味の定着: 多くの人が同じように使ううちに、その意味が「慣用句」として定着してしまったため、本来の意味が薄れてしまったと考えられます。
言葉は時代とともに変化するものですが、ビジネスやフォーマルな場で正しく使うことで、あなたの知性をアピールできます。
3. 「敷居が高い」を間違って使ってしまった時の言い換え表現
「高級すぎて入りにくい」「格が高くて自分には合わない」といった気持ちを表現したい時は、代わりに以下の言葉を使うのが適切です。
「場違いな感じがする」: 自分の身の丈に合わない、不釣り合いな場所にいると感じる時に使えます。
「格式が高い」: 相手の家や店が、格式や品格において優れていることを表現できます。
「気後れする」: 相手の優れた力や雰囲気に圧倒されて、自信をなくす気持ちを表す言葉です。
「恐れ多い」: 相手の身分や地位、才能が優れていて、敬意を払う気持ちを表します。
これらの言葉を使い分けることで、より正確に自分の気持ちを伝えることができます。
まとめ:言葉の背景を知って、豊かな表現力を手に入れる
**「敷居が高い」**は、単なる「高級」という意味ではなく、「気まずい」という心理的な状態を表す言葉です。
日本語には、こうした奥深い言葉がたくさんあります。言葉の背景にある文化や歴史を知ることで、表面的な意味だけでなく、その言葉が持つ感情やニュアンスまで理解できるようになります。
今回の記事をきっかけに、ぜひ他の慣用句や言葉の由来にも興味を持ってみてください。きっと、あなたの日本語表現がもっと豊かで、深みのあるものになるはずです。