四十九日法要、滞りなく。心温まる挨拶例文集【始まりから締めまで】


「故人の四十九日法要、施主として挨拶をしなくてはいけないけれど、何を話せばいいんだろう…」

「悲しみの中、参列者の方々へ感謝の気持ちをどう伝えたらいいのか…」

四十九日法要は、故人が旅立ち、新たな世界へと向かう大切な節目です。ご遺族にとっては、故人を偲び、心を整理する重要な機会であると同時に、参列してくださった方々への感謝を伝える場でもあります。しかし、悲しみの中で、適切な挨拶の言葉を見つけるのは簡単なことではありませんよね。

この記事では、そんなあなたの不安を少しでも和らげられるよう、四十九日法要でそのまま使える挨拶の例文集をご紹介します。法要の始まりから、会食、そして終わりの挨拶まで、それぞれの場面で使える具体的な例文と、挨拶をする上での大切なポイントを分かりやすく解説します。

故人への想いと、参列者への感謝の気持ちを伝えるための、心温まる言葉を見つけるお手伝いができれば幸いです。


四十九日法要の挨拶の基本マナーと心構え

例文を見る前に、挨拶をする上で知っておきたい基本的なマナーと心構えを確認しておきましょう。

1. 簡潔に、心を込めて

長々と話す必要はありません。大切なのは、簡潔な言葉の中に、故人への想いと参列者への感謝の気持ちを込めることです。

2. 忌み言葉・重ね言葉は避ける

不幸が繰り返すことを連想させる「重ね言葉」(例:重ね重ね、たびたび、ますます)や、「追って」「続いて」などの忌み言葉は避けましょう。

3. 故人の死因に触れない

挨拶の中で故人の死因を具体的に話すのは避けましょう。参列者の中には、触れられたくない方もいらっしゃるかもしれません。

4. 忌明けの挨拶を忘れずに

四十九日法要は「忌明け(きあけ)」となります。これまでの服喪期間を終える区切りとなることを意識して挨拶に盛り込みましょう。

5. メモを見てもOK

緊張して言葉が出てこなくなることもあるかもしれません。必要であれば、挨拶のポイントをまとめたメモを見ながら話しても問題ありません。大切なのは、感謝の気持ちを伝えることです。


【場面別】四十九日法要 挨拶例文集

ここからは、法要の各場面で使える挨拶の例文をご紹介します。状況に合わせて適宜修正してご活用ください。

1. 法要開始時の挨拶(施主の挨拶)

法要が始まる前に、施主から参列者へ感謝の気持ちを伝える挨拶です。

例文1:一般的な場合

「本日は、ご多忙の中、亡き〇〇(故人の名前)の四十九日法要にご参列いただき、誠にありがとうございます。皆様のおかげをもちまして、滞りなく法要を執り行うことができますこと、心より感謝申し上げます。

思えば〇〇が旅立ってからあっという間の四十九日でしたが、皆様の温かいお心遣いに支えられ、この日を迎えることができました。

つきましては、これより導師〇〇様(僧侶の名前)にお勤めをいただきますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。」

例文2:故人との思い出を少し加える場合

「本日は、亡き〇〇(故人の名前)の四十九日法要にご参列いただき、誠にありがとうございます。〇〇が生前、皆様に大変お世話になりましたこと、改めて厚く御礼申し上げます。

皆様には、温かい励ましのお言葉や、お心遣いをいただき、今日まで過ごしてくることができました。

つきましては、これより導師〇〇様にお勤めをいただきますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。」


2. 会食開始時の挨拶(施主の挨拶)

法要後、会食の場を設ける場合、食事の前に施主から挨拶をします。

例文1:一般的な場合

「本日は、亡き〇〇(故人の名前)の四十九日法要にご参列いただき、誠にありがとうございました。おかげさまで、無事に法要を終えることができました。これもひとえに、皆様のお力添えあってのことと存じます。

つきましては、ささやかではございますが、精進落としのお席をご用意いたしました。故人を偲びながら、どうぞごゆっくりお過ごしください。」

例文2:お酒を勧める場合

「本日は、亡き〇〇(故人の名前)の四十九日法要にご参列いただき、誠にありがとうございました。おかげさまで、滞りなく法要を執り終えることができました。

皆様には、故人が生前大変お世話になりましたこと、改めて感謝申し上げます。

ささやかではございますが、お酒と食事をご用意いたしましたので、どうぞ献杯の後に、ごゆっくりお召し上がりください。本日は誠にありがとうございました。」


3. 会食終了時の挨拶(施主の挨拶)

会食が終わり、お開きになる際に、施主から再度感謝の気持ちを伝えます。

例文1:一般的な場合

「本日は、長時間にわたり、亡き〇〇(故人の名前)の四十九日法要にお付き合いいただき、誠にありがとうございました。

皆様からのお力添えをいただき、おかげさまで無事に忌明けを迎え、故人も安らかに旅立つことができたことと存じます。

今後も、変わらぬご厚誼を賜りますようお願い申し上げます。本日は誠にありがとうございました。」

例文2:手土産がある場合

「本日は、ご多忙の中、亡き〇〇(故人の名前)の四十九日法要にご参列いただき、誠にありがとうございました。

皆様のおかげで、滞りなく法要を終え、故人も無事に忌明けを迎えることができました。

ささやかではございますが、お礼の品をご用意いたしましたので、お持ち帰りいただければ幸いです。本日は誠にありがとうございました。」


挨拶をする際のワンポイントアドバイス

  • 声のトーン: 落ち着いた、少し低めの声で話すと、より丁寧な印象を与えられます。

  • 視線: 参列者の方々全体に目を配りながら話しましょう。

  • : 焦らず、ゆっくりと、間を取りながら話すと、言葉が心に響きやすくなります。

  • お辞儀: 挨拶の前後には、丁寧にお辞儀をすることを忘れずに。


まとめ:心を込めた言葉で、故人への想いを繋ぐ

四十九日法要は、故人との別れをきちんと受け止め、前向きに進むための大切な区切りです。施主としての挨拶は、故人への最後の務めであり、参列してくださった方々への感謝の気持ちを伝える場でもあります。

この記事の例文を参考に、あなたの言葉で、故人への感謝と、参列者の方々への心温まるお礼の気持ちを伝えてみてください。きっと、その想いは故人にも届き、参列者の心にも深く刻まれることでしょう。

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