ソフトコンタクトレンズが外れない!焦らず試したい正しい外し方&裏ワザ
「コンタクトレンズが外れない!どうしよう…」
朝から夜まで快適な視界を提供してくれるソフトコンタクトレンズですが、いざ外そうとした時に、まぶたに張り付いてしまったり、指でつまめなかったりして、焦った経験はありませんか?
特に初めての方や、目が乾燥している時は外れにくいと感じるかもしれません。でも、無理に力を入れたり、ゴシゴシこすったりするのは、目を傷つける原因になってしまいます。
ご安心ください!この記事では、ソフトコンタクトレンズが外れなくなった時の正しい外し方と、それでもダメだった時の裏ワザ、そして外れにくくなる原因と予防策まで、詳しく分かりやすく解説していきます。焦らず、落ち着いて、安全にレンズを外しましょう!
1. 焦りは禁物!コンタクトレンズが外れない時の基本対処法
レンズが外れない時は、まず冷静になることが大切です。無理やり外そうとすると、角膜を傷つけたり、レンズを破損させたりする恐れがあります。
(1) 手を清潔にする
何よりもまず、石けんで手をよく洗い、清潔なタオルで水気をしっかりと拭き取りましょう。 指先に汚れや油分が付いていると、レンズが滑ってつかみにくくなるだけでなく、目に雑菌が入る原因にもなります。
(2) 目を潤す
目が乾燥していると、レンズがまぶたや角膜に張り付いて外れにくくなります。
人工涙液を点眼する: 防腐剤の入っていない人工涙液(コンタクトレンズ装用中に使える目薬)を数滴点眼し、数回まばたきをして目を潤しましょう。
まばたきを繰り返す: 目薬がない場合は、意識的にゆっくりと数回まばたきを繰り返すだけでも、目の潤いを促すことができます。
生理食塩水を使う: 人工涙液がない場合、生理食塩水があれば代用できます。
ポイント: 目薬をさしてから、少し時間を置く(1~2分程度)と、よりレンズが浮き上がりやすくなります。
2. 正しいソフトコンタクトレンズの外し方をおさらい!
基本の対処法で目を潤したら、正しい外し方で再度チャレンジしてみましょう。
(1) 基本の「つまむ」外し方
多くのソフトコンタクトレンズで推奨されている一般的な外し方です。
鏡を見る: 鏡を顔の近くに持ち、黒目とレンズの位置をしっかり確認できる体勢を取りましょう。
指の準備: 片方の手の指(利き手の人差し指と親指が一般的)をスタンバイします。
まぶたをしっかり開く: もう片方の手の人差し指で、上まぶたをしっかり上に持ち上げ、下まぶたは中指で下に引っぱり、目を大きく開きます。レンズ全体が見えるようにするのがポイントです。
レンズを下げる: 利き手の人差し指で、レンズの黒目より下にある部分を軽く触れ、そのまま黒目の下(白目の部分)までスライドさせます。
優しくつまむ: レンズが白目まで移動したら、人差し指と親指の腹で、レンズの縁を優しくつまむようにして取り外します。
ポイント:
焦らないこと: 最初は難しいかもしれませんが、練習すればできるようになります。
指の腹を使う: 爪が目に当たらないよう、指の腹を使いましょう。
黒目の上でつまもうとしない: 黒目の上で直接つまむと、角膜を傷つけるリスクがあるため避けましょう。必ず白目までスライドさせてから外します。
(2) 「まぶたで押さえる」外し方(スライド法)
指でつまむのが苦手な方や、爪が長い方におすすめの方法です。
鏡を見る: (1)と同様に鏡を見て準備します。
指の準備: 利き手の中指(または人差し指)と、もう片方の手の中指(または人差し指)をスタンバイします。
目を大きく開く: 利き手の中指で下まぶたを下に引き下げ、もう片方の手の中指で上まぶたを上に引き上げ、目を大きく開きます。
レンズを挟んで外す: 目を大きく開いたまま、下まぶたを引いた指の腹と、上まぶたを引いた指の腹を、レンズの上と下(または左右)にそれぞれ軽く押し当て、そのまま中央に寄せるようにしてレンズをまぶたの間に挟んで外します。
レンズが少しクシャッと寄ることで、まぶたから離れて外れやすくなります。
ポイント:
レンズを直接指で触らずに外せるため、指の汚れが気になる場合や、指でつまむのが苦手な方に良いでしょう。
目を大きく開くことが成功の鍵です。
3. どうしても外れない時の「裏ワザ」と最終手段
上記の方法を試しても外れない場合は、次の方法を試してみてください。
(1) 裏ワザ:指を濡らしてチャレンジ
指が乾燥していると、レンズが滑ってつかみにくいことがあります。
指先を清潔な生理食塩水や人工涙液で少しだけ濡らすと、滑りにくくなり、レンズをつまみやすくなることがあります。ただし、濡らしすぎると逆効果になることもあるので注意が必要です。
(2) 最終手段:眼科を受診する
何をしてもレンズが外れない、目に痛みがある、充血しているといった場合は、無理をせず、すぐに眼科を受診しましょう。
眼科医は専用の器具や知識を使って、安全にレンズを外してくれます。自己判断で無理に外そうとすると、角膜を傷つけたり、炎症を起こしたりする可能性があるので、決して自己流の危険な方法は試さないでください。
4. コンタクトレンズが外れにくくなる原因と予防対策
外れにくい経験を繰り返さないために、原因と予防策を知っておきましょう。
(1) 外れにくくなる主な原因
目の乾燥: 最も多い原因です。長時間のパソコン作業、エアコンの効いた部屋、ドライアイなど。
レンズの乾燥: レンズ自体が乾燥して硬くなると、目に張り付きやすくなります。
装用時間の超過: 規定の時間を超えて装用すると、レンズが汚れ、乾燥しやすくなります。
指の乾燥や油分: 指先が乾燥していたり、ハンドクリームなどの油分が付着していたりすると、レンズがつまみにくいです。
不適切なケア: レンズケースが汚れていたり、洗浄が不十分だと、レンズに汚れが付着して外れにくくなることがあります。
レンズの劣化: レンズの寿命を超えて使用していると、材質が劣化して外れにくくなることがあります。
(2) 外れにくくするための予防策
目の乾燥対策:
こまめに人工涙液を点眼する。
加湿器を使用するなど、室内の湿度を保つ。
意識的にまばたきを増やす。
長時間のデジタルデバイス使用は控えるか、休憩を挟む。
正しいレンズケア:
毎日、正しい方法でレンズを洗浄・保存する。
レンズケースも清潔に保ち、定期的に交換する。
適切な装用時間を守る: 決められた装用時間を守り、寝る前には必ず外しましょう。
期限を守って新しいレンズを使う: 使用期限が過ぎたレンズは使わないようにしましょう。
手洗い・指先の状態をチェック: レンズを扱う前には必ず手洗いし、指先が乾燥している場合は、清潔な水で少し湿らせてから触るようにしましょう。
まとめ:焦らず、優しく、安全に!快適なコンタクトライフを
ソフトコンタクトレンズが外れないとパニックになりがちですが、焦りは禁物です。まずは手を清潔にし、目をしっかり潤すことから始めてください。そして、正しい外し方で優しくチャレンジ。もしそれでも難しい場合は、無理をせず、最後の砦として眼科を頼りましょう。
日頃からの乾燥対策や正しいケアで、レンズが外れにくくなるリスクを減らすことができます。安全で快適なコンタクトライフを送るために、ぜひ今回ご紹介したポイントを実践してみてくださいね!