あっ!やけどしちゃった?落ち着いて!応急処置で「跡を残さない」対処法


「熱いっ!やけどしちゃった!」

「フライパンに触っちゃった…水で冷やせばいいの?」

日常生活で、うっかり熱いものに触れてしまったり、油がはねてしまったり…やけどは誰にでも起こりうる身近なトラブルですよね。でも、いざやけどをしてしまうと、どうすればいいか慌ててしまう方も多いのではないでしょうか。

やけどは、初期の応急処置がその後の治り方や、跡が残るかどうかに大きく影響します。今回は、やけどをしてしまった時に落ち着いてできる応急処置の方法と、状況別の正しい対処法を詳しく解説します。大切な体を守るために、ぜひ覚えておきましょう!


やけどの重症度をチェック!3つの「度合い」と見分け方

やけどの応急処置は、その「深さ」によって変わってきます。まずは、自分がどの程度のやけどをしたのかをチェックしましょう。

1度:ヒリヒリ痛い!軽いやけど

  • 状態: 皮膚の表面(表皮)だけが損傷している状態です。

  • 症状: 赤くなる(発赤)、ヒリヒリとした痛みがある。水ぶくれはできず、数日で跡を残さずに治ることがほとんどです。

  • 例: 日焼け、軽いお湯がかかったなど。

2度:水ぶくれができた!中程度のやけど

  • 状態: 皮膚の奥(真皮)まで損傷が及んでいる状態です。

  • 症状: 赤みや強い痛みに加え、**水ぶくれ(水疱)**ができます。水ぶくれが破れると、ジュクジュクして治るまでに時間がかかり、跡が残る可能性もあります。

  • 例: 熱い鍋に触れた、蒸気を浴びたなど。

3度:痛みがない?!重いやけど

  • 状態: 皮膚の深い部分や、皮下組織、筋肉、骨まで損傷が及んでいる状態です。

  • 症状: 皮膚が白っぽい、灰色、黒色に変色します。神経まで損傷しているため、痛みを感じないこともあります。自分で処置できる範囲を超えており、すぐに医療機関での治療が必要です。

  • 例: 高温の火傷、電気による火傷など。


やけどをしたら「冷やす」が最優先!応急処置の基本

やけどをしたら、何よりもまず**「冷やすこと」**が最も重要です。冷やすことで、やけどの進行を止め、痛みを和らげ、水ぶくれの発生を抑えることができます。

1. 流水で「すぐに」「十分に」冷やす!

  • 冷やし方: やけどをした部分を、**清潔な流水(水道水)**で15分~30分以上、痛みを感じなくなるまでしっかりと冷やし続けましょう。

  • ポイント:

    • 氷や氷水はNG! 冷えすぎると凍傷になる可能性があります。また、直接氷を当てると神経を刺激し、痛みが強くなることもあります。

    • 服の上からでもOK! 服を着たままやけどをした場合は、無理に脱がそうとせず、服の上からそのまま流水をかけましょう。服が皮膚に張り付いている場合は、冷やしながら濡らして、病院で医師に脱がせてもらいましょう。

    • 子供や広範囲のやけどは注意! 体温が下がりすぎないよう、冷やしすぎに注意しましょう。特に広範囲のやけどでは、低体温症になる危険性があるので、一部を冷やしながらすぐに医療機関へ向かいましょう。

2. 清潔に保つ!

冷やした後は、やけどの部分を清潔に保つことが大切です。

  • 清潔なタオルやガーゼで保護: 冷やし終わったら、清潔なガーゼやタオルでやけどの部分を軽く覆い、保護しましょう。

  • 水ぶくれは破らない! 水ぶくれは、皮膚を保護するためのものです。無理に破ると、細菌感染のリスクが高まり、治りが遅くなる原因になります。もし自然に破れてしまった場合は、清潔なガーゼなどで保護し、感染に注意しましょう。


やけどの程度別!その後の「対処法」

応急処置の後は、やけどの程度に合わせて適切な対処を行いましょう。

1度(軽いやけど)の場合

  • 冷やした後: 保湿効果のあるやけど用クリームや軟膏を薄く塗布し、保護します。

  • 様子を見る: 数日中に赤みや痛みが引き、自然に治ることがほとんどです。

  • こんな時は受診: 痛みが続く、範囲が広がる、水ぶくれができた場合は、念のため医療機関を受診しましょう。

2度(中程度のやけど)の場合

  • 必ず医療機関を受診!: 水ぶくれができたやけどは、自己判断せずに必ず皮膚科や形成外科などの医療機関を受診しましょう。適切な処置を受けないと、感染症や跡が残るリスクが高まります。

  • 受診まで: 清潔なガーゼで保護し、病院へ向かいましょう。水ぶくれは破らないように注意してください。

3度(重いやけど)の場合

  • 迷わず救急車を呼ぶか、すぐに医療機関へ!: 痛みがない場合でも、非常に重度のやけどです。生命に関わる可能性もあるため、一刻も早く専門医の治療を受ける必要があります。

  • 応急処置: 衣服の上からでも流水で冷やしつつ、すぐに救急車を呼びましょう。意識がない場合や、広範囲に及ぶ場合は、毛布などで体を保温しながら救急隊の到着を待ちましょう。


やけどの「やってはいけない」NG行動!

良かれと思ってやってしまいがちな、間違った対処法にも注意が必要です。

  • 油や味噌を塗る: 迷信です!雑菌が繁殖しやすくなり、感染症のリスクを高めます。絶対にやめましょう。

  • アロエなどの植物を直接塗る: 清潔ではないため、感染の原因になる可能性があります。

  • 水ぶくれを自分で破る: 感染リスクが高まり、治りを遅らせる原因になります。

  • 冷やしすぎる(氷を直接当てるなど): 凍傷になる可能性があります。


まとめ:やけどは「冷やして、受診」が鉄則!

やけどをしてしまったら、とにかく**「すぐに」「十分に」「流水で冷やす」ことが最も大切です。そして、水ぶくれができた場合や、痛みが強い、広範囲に及ぶ場合は、自己判断せずに必ず医療機関を受診**しましょう。

正しい応急処置と適切な医療機関での治療を受けることで、やけどの悪化を防ぎ、きれいに治すことができます。いざという時のために、この情報を頭に入れておいてくださいね。

もし、ご家庭にやけどの常備薬があれば、その使用方法も事前に確認しておくと安心です。

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