便秘中の「お腹が痛い!」もう我慢しない!タイプ別の原因と速攻&根本解消法
「便秘で、お腹がパンパンに張って苦しい…」「ギューッと差し込むような痛みがつらい…」
便秘は、ただ排便がないだけでなく、腹痛や吐き気、お腹の張り、肌荒れなど、様々な不快な症状を引き起こします。特に、つらい腹痛は日常生活にも支障をきたし、「どうにかしたい!」と切実に願う方も多いのではないでしょうか。
でも、一口に「便秘の腹痛」と言っても、その原因や痛み方は人それぞれ。自分の痛みのタイプを知ることで、より効果的な対策を見つけることができます。
この記事では、便秘中に起こる腹痛の種類と原因を分かりやすく解説し、それぞれのタイプに合わせた「速攻解消法」と「根本解消法」を徹底的にご紹介します。 もう便秘の腹痛に悩まされる日々とはお別れしましょう!
あなたの腹痛はどのタイプ?便秘による痛みの種類と原因
便秘が原因で起こる腹痛は、主に以下の3つのタイプに分けられます。
1. 「お腹が張ってパンパン」タイプ:ガス溜まりや宿便
痛みの特徴: お腹全体が張って苦しい、胃のあたりも苦しい、おならが出そうだけど出ない、お腹を叩くとポンポンと音がする。
主な原因:
便が腸に滞留している: 便が長く腸に留まることで、便が発酵し、ガスが発生しやすくなります。
悪玉菌の増加: 腸内環境が悪化し、悪玉菌が増えることで、ガスを発生させる菌が増加します。
ストレスや不規則な食生活: 腸の動きが鈍くなり、ガスが排出されにくくなることがあります。
空気の飲み込みすぎ: 食事中に早食いしたり、会話中に空気を多く飲み込んだりすることでもガスが溜まります。
2. 「ギューッと差し込むような痛み」タイプ:腸のけいれんや動きすぎ
痛みの特徴: 特定の場所が急に締め付けられるように痛む、波がある、排便後に痛みが和らぐことが多い。
主な原因:
腸の過剰な動き(けいれん): 便を出そうとして腸が強く収縮しすぎることで、けいれん性の痛みが生じます。特に、便秘と下痢を繰り返す「過敏性腸症候群(IBS)」の方に多く見られます。
硬い便の通過: 硬くなった便が腸を通過する際に、腸壁を刺激して痛みを引き起こすことがあります。
ストレス: 精神的なストレスが腸の動きに直接影響し、けいれん性の腹痛を引き起こすことがあります。
3. 「鈍い痛みや重だるさ」タイプ:慢性的な便秘や骨盤内のうっ血
痛みの特徴: 下腹部がいつも重い、鈍い痛みが続く、スッキリしない、体がだるい。
主な原因:
慢性的な便秘: 長期間にわたって便が腸に滞留することで、腸が拡張し、鈍い痛みを引き起こすことがあります。
骨盤内のうっ血: 便秘によって腸が圧迫され、骨盤内の血行が悪くなることで、重だるさや鈍い痛みを感じることがあります。特に女性の場合、生理前などに症状が悪化することもあります。
今すぐどうにかしたい!便秘腹痛の「速攻」解消法
つらい腹痛は、一刻も早く和らげたいもの。今すぐできる対処法をご紹介します。
1. お腹を温める
ホットタオルやカイロ: 濡らして絞ったタオルをレンジで温めたり、使い捨てカイロを使ったりして、お腹に乗せてみましょう。温めることで腸の動きが活発になり、血行が促進され、痛みが和らぐことがあります。
ゆっくり入浴: シャワーだけでなく、湯船に浸かって体を芯から温めるのも効果的です。リラックス効果も期待できます。
2. 軽い腹部マッサージ
仰向けに寝て、おへその周りを「の」の字を書くように優しくマッサージしてみましょう。腸の動きを促し、ガスや便の排出を助ける効果が期待できます。力を入れすぎず、ゆっくりと行いましょう。
3. 水分を摂る
温かい飲み物をゆっくりと摂るのもおすすめです。特に、白湯やハーブティー(カモミールやペパーミントなど)は、体を温め、リラックス効果も期待できます。水分は便を柔らかくし、排便をスムーズにするためにも重要です。
4. 体勢を変える・横になる
無理に動かず、楽な姿勢で横になり、安静にすることも大切です。体を丸める姿勢や、膝を立ててお腹を圧迫しないようにする姿勢が楽な場合もあります。
5. 市販薬の使用(一時的な対処)
どうしてもつらい場合は、市販の便秘薬や整腸剤の使用も検討しましょう。ただし、一時的な対処法として利用し、常用は避け、薬剤師や医師に相談することをおすすめします。特に、けいれん性の痛みには、腸の動きを抑える働きのある鎮痙薬が有効な場合がありますが、自己判断はせず、医師の指示に従いましょう。
根本から改善!便秘腹痛を繰り返さないための「予防」と「改善」
一時的に痛みが和らいでも、根本的な原因を解決しなければ便秘は繰り返してしまいます。日々の生活習慣を見直して、腸内環境を整えましょう。
1. 食物繊維を積極的に摂る
食物繊維は、便のカサを増やし、腸の動きを活発にする大切な栄養素です。
水溶性食物繊維: 水に溶けて便を柔らかくし、排便をスムーズにします。海藻類、こんにゃく、果物(リンゴ、バナナなど)、里芋などに多く含まれます。
不溶性食物繊維: 水に溶けず、便のカサを増やして腸を刺激します。野菜(ごぼう、きのこ類など)、豆類、穀類(玄米、雑穀米など)に多く含まれます。
バランス良く摂る: どちらか一方に偏らず、バランス良く摂ることが重要です。
2. 水分をこまめに摂る
便を柔らかくし、スムーズな排便を促すために、1日1.5~2リットルを目安に、こまめに水分を摂りましょう。特に朝起きてすぐにコップ1杯の水を飲む習慣は、腸を刺激して排便を促す効果が期待できます。
3. 適度な運動を習慣にする
運動不足は、腸の動きを鈍らせる原因の一つです。
ウォーキング: 1日20~30分程度のウォーキングでも十分効果があります。腸に直接刺激を与え、蠕動(ぜんどう)運動を促します。
腹筋運動: 腹筋を鍛えることで、排便に必要な「いきむ力」が向上します。無理のない範囲で取り入れましょう。
ストレッチ: 体をひねるストレッチなども、腸の活性化に役立ちます。
4. 規則正しい生活を送る
決まった時間に排便する習慣: 毎朝同じ時間帯にトイレに行く習慣をつけると、体が排便リズムを覚えやすくなります。便意を感じたら我慢しないことが大切です。
十分な睡眠: 睡眠不足は自律神経の乱れにつながり、腸の動きにも悪影響を及ぼすことがあります。質の良い睡眠を心がけましょう。
ストレスをためない: ストレスは腸の動きに大きく影響します。自分なりのリラックス方法を見つけ、ストレスを上手に解消しましょう。
5. 発酵食品を摂る
ヨーグルト、納豆、味噌、漬物などの発酵食品は、腸内の善玉菌を増やし、腸内環境を整えるのに役立ちます。継続的に摂取することで、便秘の改善につながります。
こんな時は病院へ!受診の目安
ほとんどの便秘は生活習慣の改善で良くなりますが、中には病気が原因で便秘になっているケースや、放置すると危険な場合もあります。以下のような症状がある場合は、迷わず医療機関を受診しましょう。
便秘が続く上に、腹痛がひどくなる一方の場合
高熱、吐き気、嘔吐を伴う場合
血便がある場合
体重の急激な減少がある場合
市販薬を使っても全く改善しない場合
便秘薬の量がどんどん増えている場合
激しい腹痛で横になっていられない場合
消化器内科や内科を受診しましょう。
まとめ:便秘腹痛を乗り越えて、快適な毎日を!
便秘によるつらい腹痛は、日常生活の質を大きく下げてしまいます。しかし、自分の痛みのタイプを知り、適切な対処法と予防策を講じることで、その苦しみから解放されることができます。
ガス溜まりタイプ: お腹を温める、軽いマッサージ、水分補給
けいれんタイプ: 温める、安静にする、リラックス
鈍い痛みタイプ: 食物繊維、水分、運動、規則正しい生活
そして、最も大切なのは、**「日々の生活習慣を見直し、腸内環境を整えること」**です。
無理のない範囲で、できることから生活に取り入れてみてください。もう便秘の腹痛に悩まされることなく、快適で健やかな毎日を送りましょう!