眼科でコンタクトレンズの度数だけ測れる?度数を知るスマートな方法を徹底解説!
「今使ってるコンタクトレンズの度数、なんとなく合ってない気がする…」
「ネットでコンタクトを買いたいけど、正確な度数がわからない!」
コンタクトレンズを使っている方なら、一度はこんな風に思ったことがあるのではないでしょうか。眼科に行く時間がない、費用を抑えたい、手軽に度数だけ知りたい…そんな時、「眼科で度数だけ測ってもらえるのかな?」と疑問に思いますよね。
実は、コンタクトレンズの度数を知る方法はいくつかありますが、眼科での検査が最も確実で安全です。今回は、コンタクトレンズの度数を正しく知るための方法と、それぞれのメリット・デメリット、そして注意点まで、分かりやすく解説します。あなたの目に合った最適なコンタクトレンズ選びのために、ぜひ参考にしてくださいね!
1. そもそもコンタクトレンズの「度数」ってどう決まるの?
コンタクトレンズの度数(パワー、PWRなどと表記されます)は、視力矯正のために必要なレンズの強さを表す数値です。この度数を決定するためには、単に視力検査をするだけでは不十分で、いくつかの重要な検査が必要になります。
1-1. コンタクトレンズの度数は、メガネの度数と「違う」!
ここが最も重要なポイントです。
「メガネの度数と同じコンタクトレンズを買えばいいんでしょ?」と思っている方もいるかもしれませんが、それは間違いです!
メガネとコンタクトレンズでは、目からの距離が大きく異なります。
メガネ: 目から約12mm離れた位置にレンズがあります。
コンタクトレンズ: 黒目の表面に直接乗せて使います。
この距離の違いによって、同じ視力を矯正するためでも、必要な度数が変わってくるのです。特に、度数が強い方ほど、メガネとコンタクトレンズの度数には差が出やすくなります。自己判断でメガネの度数をコンタクトレンズに当てはめるのは、絶対にやめましょう。
1-2. 度数決定に必要な要素
コンタクトレンズの度数は、視力だけでなく、以下の要素も考慮して決定されます。
視力(裸眼視力、矯正視力)
目のカーブ(BC:ベースカーブ): コンタクトレンズが目にフィットするかどうかを測る数値です。合わないとズレたり、目に負担がかかったりします。
乱視の有無と度数・軸: 乱視がある場合は、それを矯正するレンズが必要です。
目の健康状態: ドライアイの有無、アレルギーの有無など、コンタクトレンズの装用に問題がないかを確認します。
ライフスタイル: どんな時にコンタクトレンズを使いたいか(長時間装用するか、スポーツをするかなど)も考慮されます。
2. コンタクトレンズの度数を知る最も確実な方法「眼科受診」
コンタクトレンズの度数を正確かつ安全に知るためには、眼科を受診し、検査を受けることが唯一にして最も確実な方法です。
眼科でできること(一般的な流れ)
問診: 目の状態や、コンタクトレンズの使用経験、ライフスタイルなどを確認します。
視力検査: 裸眼視力、矯正視力を測定します。
目の健康状態のチェック: 細隙灯顕微鏡などを使って、角膜や結膜に傷や異常がないか、ドライアイの状態などを詳しく確認します。これは、コンタクトレンズを安全に装用できる目かどうかを判断するために非常に重要です。
コンタクトレンズのフィッティング: 実際にテストレンズを装用し、BC(ベースカーブ)が合っているか、レンズの動き、酸素透過性などを確認します。
最適な度数の決定: 各種検査結果とフィッティングの状態を総合的に判断し、最適な度数を決定します。
装用指導: 正しい着脱方法やケア方法、装用時間などについて説明を受けます。
眼科で度数だけ測ってもらえる?
「度数だけ」という明確なメニューがあるわけではありませんが、上記の検査を行うことで、結果としてあなたの目に合った最適なコンタクトレンズの度数が分かります。
一部の眼科では、他店で購入するための処方箋のみの発行に対応している場合もありますが、その場合でも上記の検査は必須となります。
メリット
最も安全で正確: 目の健康状態をチェックし、トラブルを未然に防ぎます。
最適な度数・種類がわかる: 目に合ったレンズを選ぶことで、快適な見え方を実現し、目の負担を減らせます。
目のトラブル時に相談できる: 万が一、目に異常があった際に、すぐに専門医に診てもらえる安心感があります。
デメリット
費用がかかる: 診察料や検査料がかかります(保険適用)。
時間がかかる: 検査や診察に時間がかかります。
3. 他に度数を知る方法はある?(推奨しない方法とリスク)
「眼科に行かずに、手軽に度数を知りたい」と思う方もいるかもしれませんが、自己判断は目の健康を損なうリスクがあるため、基本的には推奨されません。
3-1. 以前の処方箋やレンズの箱を見る
方法: 過去に眼科で処方されたコンタクトレンズの箱や処方箋には、度数(PWR)、ベースカーブ(BC)、乱視度数(CYL)、乱視軸(AXIS)などが記載されています。
リスク:
度数が変化している可能性: 目の度数は、年齢や生活習慣によって変化するものです。古い情報では、現在の目に合っていない可能性があります。
目の健康状態が不明: 度数が合っていても、目の表面に傷ができていたり、ドライアイが悪化していたりする可能性があります。
レンズの種類が変わると合わない可能性: 同じ度数でも、メーカーや種類が変わると、つけ心地や見え方が異なることがあります。
3-2. インターネット上の簡易チェック(自己診断ツールなど)
方法: 一部のオンラインストアなどで、簡単な視力チェックツールが提供されている場合があります。
リスク:
非常に不正確: あくまで簡易的なものであり、正確な度数を測定することはできません。
目の健康状態は一切不明: 最も危険な点です。目の異常を見落とし、重大なトラブルにつながる可能性があります。
コンタクトレンズのフィッティングは確認できない: 目のカーブに合わないレンズを使い続けると、角膜に傷がついたり、酸素不足になったりするリスクがあります。
4. コンタクトレンズを安全に使うための大切なポイント
度数を知ることだけでなく、コンタクトレンズを安全に使うためには、日頃からの心がけが非常に大切です。
定期的な眼科受診: 目の度数は変化しますし、気づかないうちに目のトラブルが進行していることもあります。自覚症状がなくても、定期的に眼科を受診し、目の健康チェックと度数の確認を行いましょう。
正しいケア: 消毒液や保存液の正しい使い方を守り、レンズを清潔に保ちましょう。
装用時間を守る: 長時間装用は目に負担をかけます。定められた装用時間を守りましょう。
異常を感じたらすぐに眼科へ: 痛み、充血、かすみ、異物感など、少しでも目に異常を感じたら、すぐにレンズを外し、眼科を受診しましょう。
まとめ:コンタクトレンズの度数は、眼科で安全に知ろう!
コンタクトレンズの度数を「度数だけ」と手軽に考えがちですが、あなたの目の健康を守るために、その裏には専門的な知識と精密な検査が必要です。
最も安全で確実なのは、定期的に眼科を受診し、医師の診断のもとで最適な度数を処方してもらうことです。インターネットや自己判断でのレンズ選びは、目のトラブルを引き起こす大きなリスクを伴います。
あなたのコンタクトレンズライフを快適で安全なものにするために、ぜひ眼科を上手に活用して、ご自身の目の状態と最適な度数を正しく把握してくださいね。