桃の節句を彩るごちそう!ひな祭りの食べ物に込められた願いとは?


3月3日のひな祭り。「あかりをつけましょぼんぼりに~♪」と歌いながら、可愛らしいひな人形を飾ったり、ごちそうを囲んで家族でお祝いしたり…。「女の子の健やかな成長を願うお祭り」として、古くから大切にされてきましたね。

でも、ひな祭りの食卓に並ぶ**「ひなあられ」「ちらし寿司」「はまぐりのお吸い物」**といった食べ物には、実はそれぞれ深い意味や由来があるのをご存知でしたか?

「いつも何気なく食べていたけど、そんな意味があったんだ!」そう思う方もいるかもしれません。

この記事では、ひな祭りに欠かせない定番の食べ物たちが、なぜこの日に食べられるようになったのか、その由来や込められた願いを一つずつひも解いていきます。食べ物の意味を知ることで、今年のひな祭りはもっと心温まる、特別な一日になるはずです。さあ、一緒にひな祭りの素敵な食文化を学びましょう!


1. ひな祭りの定番「ひし餅」の秘密!彩りの意味とは?

ひな祭りの飾り付けに欠かせないのが、緑・白・ピンクの3色が重なった**「ひし餅」**ですよね。この色合いにも、女の子の成長を願う大切な意味が込められています。

  • 緑(下段): 大地や草木を表し、「健康」や「長寿」を願う色です。

  • 白(中段): 雪や清らかさを表し、「清浄」や「純粋」を願う色です。雪の下には新しい命が息づいている、という意味も。

  • ピンク(上段): 桃の花や生命力を表し、「魔除け」や「厄除け」、そして「健康」を願う色です。

これら3色が組み合わさることで、「雪の下には新芽が芽吹き、桃の花が咲き始める」という早春の情景を表し、女の子が健やかに成長することを祈る気持ちが込められているのです。地域によっては、黄色を加えた5色のひし餅もありますよ。

2. 彩り豊か!「ちらし寿司」に込められた長寿と健康の願い

ひな祭りの食卓を華やかに彩る**「ちらし寿司」**。エビやレンコン、豆など、たくさんの具材が乗っていて、見ているだけでも楽しくなりますね。これらの具材にも、それぞれ縁起の良い意味が込められています。

  • エビ(海老): 腰が曲がるまで長生きできるように、という**「長寿」**の願いが込められています。

  • レンコン(蓮根): 穴が空いていることから、「将来の見通しが良い」という意味があり、**「先見の明」**を願うとされています。

  • : 「まめ(まじめ)に働く」「健康でまめに働く」といった意味があり、**「健康」や「勤勉さ」**を願うとされています。

  • 錦糸卵(きんしたまご): 黄色い卵は、財産や豊かさを表す**「金運」**の意味が込められていることも。また、薄く焼いた卵を細く切ることから、糸のように長く、という意味で「長寿」の願いが込められることもあります。

様々な具材を彩りよく散りばめるちらし寿司は、女の子のこれからの人生が豊かで、様々な良い縁に恵まれるようにという、親からの温かい願いが込められた一品なのです。

3. ひな祭りの定番!「ひなあられ」で邪気を払う?

小さい頃から親しんできた**「ひなあられ」**。カラフルで、甘じょっぱい味わいが特徴ですよね。このひなあられにも、ひな祭りにぴったりの意味があります。

ひなあられは、元々、ひな人形を持って野山へ出かけ、そこで「ひなの遊び」をする際に、菱餅を砕いて持ち運びやすいようにしたものが始まりとされています。

そして、ひし餅と同じく、緑・白・ピンク(または赤)・黄色の4色が使われることが多く、これは**四季(春夏秋冬)**を表していると言われています。

  • : 春

  • ピンク(赤): 夏

  • : 秋

  • : 冬

一年を通して女の子が健康に過ごせるように、という願いが込められています。また、ひなあられの「あられ」は「霰(あられ)」とも書き、厄除けや邪気払いの意味があるとされています。ひなあられを食べることで、一年間の健康と厄除けを願うのですね。

4. ぴったり合わさる貝殻!「はまぐりのお吸い物」に込められた願い

ひな祭りの汁物といえば、やっぱり**「はまぐりのお吸い物」**!優しい出汁の香りが食欲をそそります。

はまぐりの貝殻は、他の貝とは決してぴったりと合わないことから、**「貞節」や「良縁」**の象徴とされています。将来、生涯を共にする素敵な伴侶と出会い、その人との結びつきが固く結ばれるように、という願いが込められているのです。

また、はまぐり自体も、昔から滋養強壮に良いとされており、女の子の健康と成長を願う意味もあります。シンプルながらも、奥深い願いが込められた、ひな祭りには欠かせない一品です。

5. ちょっと大人な楽しみ「白酒」と「甘酒」の意味

ひな祭りの席では、大人たちが「白酒(しろざけ)」を、子どもたちは「甘酒(あまざけ)」を飲む姿もよく見られますね。

  • 白酒: もともとは、桃の花を漬け込んだ「桃花酒(とうかしゅ)」を飲む習慣が始まりとされています。桃には魔除けの力があると信じられており、白酒を飲むことで邪気を払い、健康長寿を願う意味があります。アルコールが含まれるため、大人向けです。

  • 甘酒: 米麹や酒粕から作られる甘酒は、栄養価が高く、「飲む点滴」とも言われます。アルコールが入っていない(または少量)ため、子どもでも安心して飲むことができ、健康と滋養強壮を願う意味で飲まれます。

家族みんなで、それぞれの飲み物で健康を願う、温かい風景が目に浮かびますね。

6. まとめ:食べ物の意味を知ると、ひな祭りがもっと奥深く!

ひな祭りに食べる食べ物には、それぞれ深い意味や、女の子の健やかな成長を願う親の温かい気持ちが込められていることがお分かりいただけたでしょうか。

普段何気なく食べていた「ひなあられ」や「ちらし寿司」も、その由来や意味を知ることで、きっと今までとは違う味わいを感じられるはずです。

今年のひな祭りは、ぜひこれらの食べ物の背景にある願いを家族で語り合いながら、桃の節句をより一層、心豊かなお祝いにしてくださいね。

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