処方箋なしのコンタクトレンズ購入は危険?知っておきたいリスクと注意点


「いつものコンタクトレンズだから、処方箋なしでネットで買っちゃおうかな」「眼科に行く時間がないから、手軽に買いたいな」そう考えている方、ちょっと待ってください!手軽さの裏には、大切な目の健康を脅かす大きなリスクが潜んでいます。

日本では、コンタクトレンズは高度管理医療機器に指定されており、本来は眼科医の検査・処方に基づいて購入するべきものです。今回は、処方箋なしでコンタクトレンズを購入するリスクと、安全に使い続けるための注意点について、詳しく解説します。あなたの目の健康を守るために、ぜひ知っておきましょう!


なぜ処方箋(指示書)が必要なの?目の健康を守るため

「処方箋なし」で購入できてしまう現状があるため、軽視されがちですが、コンタクトレンズは眼科医の処方箋(指示書)に基づいて購入することが、目の健康を守る上で非常に重要です。

1. あなたの目に合ったレンズを選ぶため

コンタクトレンズは、ただ見えれば良いというものではありません。以下のような項目は、専門家による検査なしには判断できません。

  • BC(ベースカーブ): レンズのカーブの度合い。目のカーブに合っていないと、ずれたり、張り付きすぎてしまったりして、眼を傷つける原因になります。

  • DIA(レンズ直径): レンズの大きさ。大きすぎても小さすぎても不具合の原因になります。

  • PWR(度数): 視力を矯正するための度数。適切でない度数だと、眼精疲労や頭痛の原因になることがあります。

  • 素材: 酸素透過性や含水率など、目の状態やライフスタイルに合った素材を選ぶ必要があります。

これらの数値や素材が合っていないと、視力低下だけでなく、目の痛み充血異物感といった不調を引き起こし、最悪の場合、失明に繋がる可能性すらあります。

2. 目の健康状態を確認するため

コンタクトレンズの装用は、目に負担をかけます。眼科医は、以下のような目の健康状態をチェックします。

  • ドライアイ: コンタクトレンズの装用で悪化することがあります。

  • 角膜(黒目)の状態: 傷がついていないか、酸素不足になっていないかなどを確認します。

  • アレルギー: アレルギー体質の場合、コンタクトレンズの素材や汚れが刺激になることがあります。

  • 感染症: レンズの不適切な使用やケア不足により、目の感染症(角膜炎、結膜炎など)にかかるリスクがあります。

自覚症状がなくても、目の健康状態に異変が起きていることは珍しくありません。眼科医の定期的なチェックは、これらのリスクを早期に発見し、適切な処置を行うために不可欠です。


処方箋なし購入の主なリスク

処方箋なしでコンタクトレンズを購入することは、以下のような具体的なリスクを伴います。

  • 目のトラブルのリスク増大: 最も大きなリスクです。目に合わないレンズを使い続けることで、以下のような深刻な目のトラブルに繋がる可能性があります。

    • 角膜の傷・潰瘍: レンズと目の摩擦や酸素不足により、角膜に傷がつき、悪化すると潰瘍になることがあります。

    • 角膜内皮細胞の減少: 酸素不足が慢性化すると、角膜の透明性を保つ重要な細胞が減少し、一度減少すると元には戻りません。将来的に視力低下や目の病気のリスクが高まります。

    • 巨大乳頭結膜炎: レンズの汚れなどが原因で、まぶたの裏にブツブツができ、かゆみや異物感を引き起こします。

    • 感染症(角膜炎・結膜炎): 不衛生なレンズの取り扱いや、目に合わないレンズの装用で、細菌やカビ、アカントアメーバなどの感染症にかかることがあります。重症化すると視力障害や失明に至るケースもあります。

  • 症状の悪化に気づきにくい: 自覚症状がなくても、目の状態が悪化していることがあります。定期的な検査を受けないことで、重大な目の病気を見過ごしてしまうリスクがあります。

  • 適切な対処が遅れる: 目のトラブルが起きた際に、自分で判断して市販薬を使うなどしてしまい、適切な医療機関の受診が遅れる可能性があります。


安全にコンタクトレンズを使うための注意点

目の健康を守りながらコンタクトレンズを快適に使い続けるために、以下の点を必ず守りましょう。

1. 眼科で定期検査を受ける

コンタクトレンズは消耗品ではなく「医療機器」です。自覚症状がなくても、**3ヶ月に1回、最低でも半年に1回は眼科を受診し、定期検査を受けましょう。**これにより、目の健康状態やレンズの適合性を常にチェックし、異常を早期に発見できます。

2. 処方箋(指示書)に基づいて購入する

定期検査で得られた最新の処方箋(指示書)に基づいて、コンタクトレンズを購入しましょう。度数だけでなく、BCやDIA、素材なども毎回確認することが大切です。

3. 正しい使用期間・交換サイクルを守る

1日使い捨て、2週間交換、1ヶ月交換など、レンズの種類によって使用期間が定められています。これを守らずに使い続けると、レンズの汚れや劣化により、目のトラブルのリスクが高まります。

4. 正しいケア方法を実践する

2週間交換や1ヶ月交換タイプのレンズは、毎日の正しいケアが不可欠です。

  • こすり洗い: 指定された洗浄液で、レンズを手のひらで優しくこすり洗いし、汚れをしっかり落としましょう。

  • 保存液の交換: レンズケースの保存液は毎日新しいものに交換し、使い回しは絶対にやめましょう。

  • レンズケースの清潔保持: レンズケースも定期的に洗浄し、乾燥させ、定期的に新しいものに交換しましょう(理想は1ヶ月に1回)。

5. 異常を感じたらすぐに使用を中止し眼科を受診

少しでも目の痛み、充血、かゆみ、異物感、見え方の異常などを感じたら、すぐにコンタクトレンズの使用を中止し、眼科を受診してください。自己判断で様子を見たり、市販薬を使ったりするのは危険です。

6. 装用時間を守る

長時間装用は目に大きな負担をかけます。眼科医から指示された装用時間を守り、無理のない範囲で使いましょう。自宅にいる時はメガネに切り替えるなど、目を休ませる時間を作ることも大切です。


まとめ:目の健康は一生もの!安全なコンタクトレンズライフを

処方箋なしでのコンタクトレンズ購入は、手軽に見えても、取り返しのつかない目のトラブルに繋がる大きなリスクをはらんでいます。あなたの目の健康は、一度損なわれると元に戻すのが難しい、かけがえのないものです。

目の健康を守るためにも、必ず定期的に眼科を受診し、医師の処方に基づいて適切なコンタクトレンズを使用しましょう。正しい知識と適切なケアで、快適で安全なコンタクトレンズライフを送ってくださいね!

このブログの人気の投稿

義理の父母への香典、いくらが正解?失礼にならない金額と包み方マナーを徹底解説

「貯まらない…」を「貯まる!」に変える!ムリなく楽しく家計管理&節約のヒント

仕事が忙しい彼女との恋愛、寂しい気持ちを乗り越えて関係を続けるには?