痛いものもらい、仕事はどうする?眼帯の疑問と正しい対処法
目に違和感や痛みを感じて「もしかして、ものもらいかな?」と不安になっていませんか? 会社勤めをしていると、ものもらいができたときに「このまま仕事に行って大丈夫かな?」「眼帯はした方がいいのかな?」「いっそ休んだ方がいい?」など、いろいろな疑問が浮かびますよね。
ものもらいは、身近な目の病気ですが、対処法を間違えると悪化してしまうことも。今回は、そんなものもらいができてしまった時の仕事との向き合い方、眼帯の正しい使い方、そして早く治すための効果的な方法について、詳しく解説していきますね。
ものもらい、仕事に行く?休む?判断の目安
ものもらいは、感染を伴う「麦粒腫(ばくりゅうしゅ)」と、感染を伴わない「霰粒腫(さんりゅうしゅ)」の2種類に大きく分けられます。どちらも症状や状況によって、仕事に行くか休むかの判断が変わってきます。
1. 基本は「無理せず、できるだけ休む」がベスト
もし、ものもらいが痛む、視界がぼやける、目が開けにくいなど、日常生活に支障が出るほどの症状がある場合は、無理せずに仕事を休むのが最もおすすめです。特に、以下のような状況では、迷わずお休みを検討しましょう。
- 痛みが強い、熱を持っている、ズキズキするなどの炎症症状が強い場合
- 目が腫れて、視界がかなり妨げられる場合
- 発熱など、全身症状を伴う場合
- 医師から「安静にすること」を指示された場合
無理をして仕事を続けると、治りが遅くなるだけでなく、症状が悪化したり、周囲に不快感を与えてしまったりする可能性もあります。
2. 症状が軽ければ「感染対策」を徹底して出勤も可能
痛みがあまりなく、腫れも軽度で、日常生活に大きな支障がない場合は、感染対策を徹底した上で出勤することも可能です。ただし、以下の点に注意してください。
- 人と接する仕事の場合: 接客業など、お客様や同僚と密接に接する仕事の場合は、相手に不安を与えてしまう可能性も考慮しましょう。
- 集中力が必要な仕事の場合: 目に違和感があると、集中力が低下し、思わぬミスにつながることもあります。
- 衛生面が重要な仕事の場合: 食品を扱う仕事や医療関係の仕事など、特に衛生管理が求められる場合は、職場の規定を確認し、指示に従いましょう。
自己判断せずに、必ず眼科を受診することが大切です。 医師の診断を受けて、適切な治療法や出勤の可否について相談してくださいね。
ものもらいに「眼帯」は必要?実は注意が必要!
ものもらいになった時、「とりあえず眼帯をつけよう」と考える方も多いかもしれません。しかし、実はものもらいに眼帯は、必ずしも効果的とは言えず、使い方によっては症状を悪化させてしまう可能性もあるので注意が必要です。
眼帯をつけるメリット・デメリット
メリット:
- 見た目を隠せる: 腫れや赤みが気になる場合、一時的に見た目を隠すことができます。
- 外部からの刺激を避ける: ホコリや風などの刺激から目を保護できます。
デメリット:
- 蒸れて菌が繁殖しやすくなる: 眼帯の中は湿度が高く、細菌が繁殖しやすい環境になります。これにより、炎症が悪化したり、治りが遅くなったりする可能性があります。
- 通気性が悪くなる: 目に酸素が届きにくくなり、目の健康に良くありません。
- 視界が狭まり危険: 片目だけを覆うことで、遠近感が掴みにくくなったり、視野が狭くなったりして、転倒や事故のリスクが高まります。特に車の運転や機械操作を行う場合は、絶対に避けましょう。
- 周りの目が気になりすぎる: 眼帯をすることでかえって周囲の注目を集め、ストレスになることもあります。
眼帯は「一時的に」もしくは「医師の指示がある場合のみ」
基本的には、眼帯はなるべく使用しない方が良いとされています。
どうしても見た目が気になる、あるいは一時的に外部からの刺激を避けたいといった理由で使う場合は、短時間にとどめ、こまめに新しいものに交換するようにしましょう。
最も重要なのは、医師から指示があった場合のみ使用することです。例えば、目を保護する必要がある手術後など、特別な状況で眼帯を勧められることがあります。自己判断で眼帯を常用するのは控えましょう。
早く治したい!ものもらいの正しい対処法
ものもらいを早く治して、仕事にも安心して復帰するためには、適切な対処が不可欠です。
1. まずは「眼科を受診」!
これが最も重要です。ものもらいは自己判断が難しく、別の目の病気と間違えることもあります。適切な診断と治療を受けるためにも、症状が出たらできるだけ早く眼科に行きましょう。
2. 処方された目薬や軟膏を正しく使う
医師から処方された抗菌作用のある目薬や軟膏は、指示通りに正しく使いましょう。途中で症状が軽くなっても、自己判断で中断せずに、処方された期間はきちんと続けることが大切です。
3. 目を「温める」または「冷やす」
- 温める(麦粒腫の場合): 腫れや痛みを伴う麦粒腫の場合は、温めることで血行が良くなり、膿が出やすくなることがあります。温かい蒸しタオルなどを患部に当ててみましょう。ただし、熱を持っている場合は悪化することがあるので注意が必要です。
- 冷やす(霰粒腫の初期や炎症が強い場合): 炎症が強く、熱感がある場合は、冷やすことで痛みが和らぐことがあります。冷たいタオルなどで軽く冷やしてみましょう。
どちらが良いかは症状によって異なるため、迷ったら医師に相談してください。
4. 目を清潔に保つ
汚れた手で目を触らないように、こまめに手洗いをする習慣をつけましょう。洗顔時は、刺激の少ない洗顔料で優しく洗い、清潔なタオルで拭くようにしてください。
5. コンタクトレンズやアイメイクは控える
ものもらいが治るまでは、コンタクトレンズの使用は避け、メガネに切り替えましょう。また、アイメイクは、炎症を悪化させたり、治りを遅らせたりする原因になるため、完全に治るまで控えてください。使用していた化粧品が菌の原因になっている可能性もあるため、使用期限が過ぎたものは廃棄し、清潔なブラシやチップを使いましょう。
6. 十分な休息と睡眠をとる
体の免疫力を高めるためにも、十分な休息と質の良い睡眠は不可欠です。疲労はものもらいの悪化にもつながるので、無理せず体を休ませましょう。
まとめ:ものもらいは「早期受診」と「適切なケア」で乗り切ろう
ものもらいができてしまうと、仕事や日常生活に支障が出て、憂鬱な気持ちになるかもしれません。しかし、早期に眼科を受診し、医師の指示に従って適切なケアを行うことで、症状の悪化を防ぎ、早く回復へと導くことができます。
眼帯の使用は慎重に、そして何よりも目を清潔に保ち、体を休めることが大切です。無理はせず、健康な目で安心して仕事に取り組めるように、ものもらいにはしっかり向き合って治していきましょうね。