【地震発生時の正しい行動】命を守る“その瞬間”の備えと判断力


地震は、予告なしに突然やってきます。
揺れを感じたその瞬間、どう動くかで、安全が大きく左右されることも。

この記事では、「地震発生時の正しい行動」を中心に、
慌てず命を守るために覚えておきたいポイントや、その場に応じた具体的な対策をわかりやすくまとめています。


◆ なぜ「その瞬間の行動」が命を分けるのか?

地震は数十秒~数分で収まりますが、最初の数秒の判断が被害の大小に直結することも。

多くの事故は「揺れが収まってから」ではなく、揺れている最中の誤った行動が原因となるケースが多く見られます。

だからこそ、あらかじめ「どの場所で、どう行動すべきか」を知っておくことが大切です。


◆ 【室内編】家の中にいるときの地震対策

◎ まずは「身の安全」を最優先!

  • テーブルや机の下に潜る:落下物から頭を守ることが最優先です。

  • クッションやバッグで頭を保護:手近なもので頭部を守りましょう。

  • ガラスや棚から離れる:割れた窓や倒れる家具は大きなリスク。

◎ 揺れがおさまるまでは無理に動かない

慌てて外に飛び出すのはNG。玄関に向かう途中で家具が倒れてくることも。
揺れが完全に止まるまで、安全な場所で静かに待つのが基本です。


◆ 【屋外編】外にいるときの地震発生時の行動

◎ 周囲の安全を即チェック

  • ブロック塀や建物のそばから離れる:倒壊や落下物に注意。

  • 自動販売機や看板の下も危険:特に繁華街では注意が必要です。

◎ 広い場所が安全

  • 公園や空き地など、広くて開けた場所へ移動。

  • ただし、パニック状態の群衆には近づかないように。


◆ 【通勤・通学中】乗り物の中での地震対応

◎ 電車の中なら

  • つり革や手すりをしっかりつかむ

  • 緊急停止しても、むやみにドアを開けて外に出ない(線路は危険が多い)。

◎ 自動車運転中なら

  • ハンドルをしっかり持って徐々に減速し、道路左側に停車

  • カーナビやラジオで情報収集をしながら、エンジンを切って様子を見る


◆ 【地震直後の注意点】揺れが収まってからするべきこと

◎ 安否確認と情報収集

  • 家族や知人の無事を確認

  • スマホやラジオで正確な情報を入手(SNSは情報の信頼性に注意)

◎ 火の始末と避難準備

  • ガスの元栓を閉める(ガス警報器が鳴っていないかチェック)

  • 靴を履く:ガラスの破片や落下物から足を守るためにも、スリッパではなく靴を。

◎ 余震に備える

  • 大きな地震の後は必ず余震があると考えて行動を。

  • 再び揺れたときに危険な場所にいないよう、身の回りを安全に整えましょう。


◆ 【地震のときにやってはいけない行動】

  • エレベーターを使う → 停電や閉じ込めのリスクあり

  • 無理に避難しようとする → ドアがゆがんで開かない場合もあり、ケガのもと

  • SNSであいまいな情報を発信する → 不安をあおる原因に


◆ 地震発生時の正しい行動を“家族で共有”しよう

どれだけ知識があっても、家族や大切な人と共有していなければ意味がありません。

おすすめは、「わが家の地震マニュアル」を作ること。

  • 避難経路の確認

  • 集合場所の設定

  • 非常持ち出し袋の中身リスト

あらかじめ決めておくことで、本番での混乱を防ぐことができます。


◆ おわりに|いざというとき、体が“自然に動く”ために

地震発生時の正しい行動は、「覚える」だけでは不十分。
定期的にイメージしておくことで、反射的に体が動くようになります。

「もし今、地震が来たらどうする?」
そんな“心のシミュレーション”を日常に取り入れてみましょう。

備えは「モノ」だけでなく、「行動」でもできます。
小さな一歩が、大きな命を守る力になりますよ。

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